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不思議な迷宮に落ちていく

第9章 アリスと兎と会合


2回目の会合はとにかく凄かった…
ナイトメアとエリオットは喧嘩をするわ…ボリスはピアスを追いかけているわ…
グレイは何故かエースと鍛錬?(らしい…)をやってるわで…
そして、アリスと私は…
「今回の会合は…どうなってるの?ユキ…」
「ええっと…確か…」
ナイトメアの机の上にあった資料を見る…
「会合期間中の施設の使用についてですね‥」
走り書きで「進行無し」と書いておくか…
左手にペンを持つと…
「ユキって…左利きなの?」
しまった!!
「ええ…まあ…」
「ますます似ているわね…本当はスノウなんじゃないの?」
思わず後ずさる…
ヤバいばれちゃったかも…
あっ耳が消えちゃった!!
魔法が甘かったのかな?
「スノウ‥何で隠そうとするの?」
あ~これはバレたな…
「え~とこれには深いわけが…」
とりあえず、会合の休憩時間に執務室でナイトメアたちと一緒に説明する事にした…
ペーターとナイトメアが隠したがっている事は抜かして…
他の領土の役持ちはそれぞれ解散していった…
「と言うわけなの…」
あ~アリスが理解できないって顔してるよ…
だろうね…幼馴染が元々違う世界の人間だったんだからね…
「スノウは…そんな大事な事隠してたの?周りの人には言ったのに…それに、もう一人のあなたの手掛かりを見つけたら探しに行くって…」
「ごめん、アリスに話したら絶対に心配すると思ったから…」
当たり前でしょう…と言うつぶやきが聞こえる…
実はナイトメアたちに言ってないだけで手がかりは一応手に入れている…
ポケットの中には水色の石が入れられている…
この際、今言った方が良いか…
「実はもう手がかりと思われるものを手に入れてあるから…準備ができ次第行こうかと思っている…」
「君は…」
ナイトメア…心を読んでたな…
私は踵をかえすと部屋を出てく…
扉の向こうではアリスの泣き声となだめる二人の声が聞こえる…
そして…私は泣き出しそうになるのを堪えて自室に走って行く…
後ろから追いかけてくる人影が見えた気がした…
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