第7章 領土めぐり
森に着くと…
ここもまたドアが広がっていた…
確かこの付近には町もあるんだったっけ…
カラフルな森だな…
「何で時計塔も遊園地も消えないといけないの?」
「全くそうね…」
アリスとスノウは森の奥の方へと歩いていく…
気が付かないうちに道に迷ってしまった…
どうしようと周りを見渡すと…
「あれ?人が落ちてる…余所者みたい。余所者が2人も落ちてる。落し物だ。」
は?落し物が二人って…
振り返ると…
獣耳の青年が居た…
「落し物は拾った人の物なんだよね。どうしようかな」
何…この子…
アリスもボー然と青年を見ている…
話をしていると、この青年の名前はピアス=ヴィリエっていうらしい…
獣耳は兎とネコだけで十分です
ってか何の動物だろう…
と考えていると…
ナイフとフォークを持ったネコ…もといボリスが来た・・
「逃げる!逃げなきゃ!逃げよう!」
ピアスは叫びながら逃げはじめる…
ボリスは楽しそうに追いかけてる…
にゃんにゃん…ちゅうちゅう…
もしかして…この子って…
「アリス…ピアスって…」
「私も多分同じことを考えてたわ…」
ピアスって…鼠だったんだ…
そう言われてみれば、鼠の耳と尻尾だ…
ピアスとボリスはその後3時間帯位追いかけっこしていた…