第6章 時計塔との別れとクローバーの国
時計塔に戻りたいな…
でも…
「私…クローバーの塔に滞在させてください」
2人は快く受け入れてくれた…
でも、少しだけ不安がある…
せめて…ここにユリウスが居てくれたら…
ユリウス…どうしてるの?
「時計屋なら、どこに飛ばされても平気で仕事を続けてると思うよ?引っ越しただけで、別に、危険があるわけじゃない」
「そうなの?」
「でも、危険がなくたって、平然としていられないわ。薄情じゃない…」
アリスが私の代わりに言ってくれた…
そうよ…平然としていられるわけないじゃない…
ユリウスは私にとって家族のような存在だった…
ツンデレな所があるお兄ちゃん…
ペーターよりも…
この世界に残ると決めた時…
いつかは別れが来る事も覚悟しておくべきだった…
私は覚悟が足りないから…
もう、立ち止まってなんかいられない…