第6章 時計塔との別れとクローバーの国
目の前には訪問販売のお兄さんみたいな声のするドアがある…
ユリウスとエースは何処に居るの…?
私は…どうしたら良いの…?
とりあえず、どうやって出ようかと困っていると…
「スノウ…こっちへおいで…」
ナイトメアの声だ…
「君がいつまでも来ないから、迎えに来てしまった…こっちへおいで…」
ナイトメアの声の方へ歩いていく…
方向感覚がずれそうな階段を歩いていく…
やがて…一つの扉の前にやって来た…
さっきみたいにありえない扉ではなく普通(?)の…
スノウは扉を開いた…
扉の先は…
「何吸ってるの?」
私の第一声がそれだった…
本来だったらここは何処?とかだったかもしれないけど…
病弱な人が煙草を吸うか?普通…
後ろに居るお兄さん…どっかで会った事…は無いよね?
何処だったか…見た事ある気がするんだよな…
まあいっか…
「カッコいいだろう?」
ナイトメアは胸を張って答えてるし…
煙草は吸いすぎると肺がんになる確率が…
今すぐ病院に行った方が良いわよ…病院…
「何か怖い事を考えなかったか?」
「気のせいじゃない?」
そういえば…さっきからナイトメアの後ろに立っているお兄さんからの視線が痛い…
誰なんだろう?
とりあえず聞いてみよう‥
「あの…私の顔に何かついてますか?」
「いや、俺の知っている人に似ていて…」
「グレイ…この子の顔を見て分からないのか?」
ナイトメアだって忘れてたくせに…
「まあ、良いじゃないか!こいつは、蜥蜴…グレイ=リングマーク…」
「グレイ=リングマークだ…宜しく」
良い皮がが取れそうな名前だなぁ~
という事は置いといて…