第4章 舞踏会とゲームの終わり
「いつ来ても綺麗なお庭だな~」
今私はハートの城に向かっています…
ビバルディ居るかな~
…
…
暫く歩いていると‥
変質者白ウサギ発見…
門の前でぴょこぴょこ跳ねてるんですけど…
素通りするか←
「!!スノウ…お久し振りです!」
げっ気づかれた…
「久しぶり、ペーター…」
「貴方に会えてうれしいです!アリスは一緒では無いのですか?」
「あ~」
アリスは今の時間帯は仕事中だ…
メイドの仕事って大変そうだしね…
「この時間帯は仕事って言ってたわよ」
「そうですか…スノウ、宜しければ一緒に散歩しませんか?」
どうしよう…
影の薄いと噂の王様を見に来ただけだから…
そっちはまた今度で良いや…
「良いわよ」
そう言うとまたお庭を散歩し始めた…
「スノウと散歩ができて嬉しいです」
ペーターってアリスにいつも好きだとか愛してるとか言ってるけど…
私の事は大切な人とか言ってるけど…
今の所、私とアリス以外には冷たいウサギだよね…
すると一瞬だけ…最初にこの国に来た頃に会ったペーターの親戚の顔が浮かんだ…
あの子の事はどうなんだろう…
「…どうかしましたか?」
「えーっと…ペーターってさ…従妹とか親戚とかは居るの?」
とりあえず聞いてみると、悲しそうな顔をした…
「いますよ…貴方に良く似た子が…」
「そうなんだ…」
私によく似た子って事は…あの子もゲームが大好きなのかな?
あの子には会えないのかな…?
「いつか…その子に会えると良いな…」
「そうですね…」
ペーターはスノウの頭を撫でた…
撫でられた時の感触が懐かしいと思うのは気のせいだろうか…?
周りのバラは夕日に照らされて輝いていた…