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不思議な迷宮に落ちていく

第3章 夢と塔と日常


帽子屋屋敷のお茶会はお城でのお茶会と同じくらい好きだ…
毎回出てくる茶葉や茶菓子も良いのを取り揃えている…
只、一つだけ違うのは…
「…ん?スノウ~人参ケーキ…食べないのか?」
「私の事は気にしないで良いから…紅茶だけで十分だし…」
帽子屋屋敷に来るといつも可愛い黄色いウサギさんの目の前の席だという事だ…
あ~見ているだけで胸焼けが…
オレンジ色のものはしばらく見たくない…
「大丈夫…?何か…」
「アリス…これ以上言わないで…」
今の私は遠い目をしているのは分かっているのよ…
頼むから人参系統のお菓子をもってこないで…
ペーターはペーターで変態だから大変だけど、エリオットは違う意味で大変だよ…
多分ブラッドの分のオレンジ色の茶菓子もまわって来てるよ…これ(汗)
普段はアリスが食べてるんだよね…これ…
私だったら部屋に引きこもるわ←
っていう冗談はやめといて…
この夢は何時になったら覚めるんだろう…?
アリスも居るって事は供してる夢って事だよね?
それにしてはやけに長い気がするんだけど…
考えすぎなのかな?

「スノウ…スノウ?」
あっボーっとしてた…
「ごめん…何だっけ?」
「もう、スノウったら…」
呆れたように言うと紅茶を飲み始める…
「ごめんね…考え事してた…」
この疑問…ナイトメアに聞いたら教えてくれるかな…?
あっでも、はぐらかされそう…
よし…
「私…もうそろそろ帰ろうかな…ちょっと疲れてるみたい…」
「えぇー!スノウお姉さん帰っちゃうの?」
「僕達と遊ぼうよ」
ディー…ダム…
「ごめんね…今度来た時は遊ぶから…ブラッド、アリス…そしてエリオット!今回はお招きありがとうございます!」
「次は舞踏会で会う事になりそうだな、お嬢さん」
ん?舞踏会?
ああ…お城あるものね…
帰ったらユリウスに聞いてみようっと…
「ええ、そうね!ではまた~」
時計塔に帰って行った…




只…
鞄の中にある“時計”に異変が起きた事に気が付かず…
“時”が過ぎ去っていく…
彼女がすべてを思い出すのは時間の問題…
ゲームの終りまであと少し…
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