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ダイヤのA 御幸一也

第67章 7月突入


1番 沢村栄純
2番 御幸一也
3番 前園健太
4番 小湊春市
5番 金丸信二
6番 倉持洋一
7番 麻生尊
8番 東条秀明
9番 白洲健二郎
10番 川上憲史
11番 降谷暁
12番 小野弘
13番 山口健
14番 木島澪
15番 結城将司
16番 日笠昭二
17番 中田中
18番 金田忠大
19番 由井薫
20番 奥村光舟

このメンバーで夏を戦い抜く。

「それから…、梅本、夏川、矢代
お前たちも3年間本当によくチームをサポートしてくれた。
チームの一員として最後まで一緒に戦おう。」

監督からの言葉に私は泣いた。
一員としてとしてって言葉がすごくすごく嬉しかった。
ユニホームも用意してくれて、泣かずにはいられない。

「まだ始まってないのに、早いよ。」
「そうだ!貴子先輩より泣いてんじゃん。ほら、しゃんとしな。」

記録員として幸ちゃんが、情報担当としてナベちゃんの名前が呼ばれる。

「全員で行こう」

選手たちマネージャーたちのはい!という大きな声が茜空に響きわたった。






「まだ泣いてんの?」

「泣くでしょ…あんなふうに言われたらやっぱ嬉しいもん。」

「泣いてる暇ねぇよ。渡しに行くんだろ、2人はもう配ってるぞ。」

「一也一緒に来て。っていうか、渡してきて。」

「そういって、何回俺に持っていかすんだよ。最後くらい自分で渡せ。そんで、どんだけ嬉しそうな顔するか、自分の目で確かめてこい。」

マネージャー3人、それぞれ感謝の手紙を添えて監督達にお守りを渡しに行く。

一也の言ったとおりだった。
本当に嬉しそうにしてくれた。

「バッティングピッチャー、やらせてすまなかったな。きつかっただろう。お前の生きたボールがあったからこそ苦手なコースが減ってきたと思っている。」

「いえ、こちらこそありがとうございました。
バッティングピッチャーでもなんでもいい。またバッターにボールを投げられて本当に嬉しかった。楽しんでやらせてもらいました。」

最後は涙に詰まってうまく喋られなかった。
落合コーチが、また泣かせましたねとチャチャを入れている。

「これ、貰えるの楽しみにしてたのよ。」
高島先生が泣いている私を撫でながら、ありがとうって抱きしめてくれた。

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