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ダイヤのA 御幸一也

第59章 事件


「それどうした?」

「降谷くんがくれたの。ミニ千羽鶴のお礼にってくれたんだ。」

「ふーん。」

「どうかした?」

「いや…」

御幸くんが手を後ろに隠した。
なになに?と背中に隠したそれを覗き見る。

「あー!これ!」

降谷くんがくれたの一緒のマスコットの違うキャラ。
御幸くんもくじしてくれたんだ。

「ねぇ、これってもしかして…」

「俺がこんなかわいいのぶら下げてたらおかしくないか?」

それはそれでギャップがあってかわいいかもしれない。

「良からぬこと考えてんなよ。舞ちゃん探してたからやってみたんだ。
降谷のがあるからいらねぇよな?そっちのキャラのほうが好きみたいだし?」


「いる!いります!」

お願いと顔の前で両手を合わせた。

「お目当てのじゃないんだろ?」

違うよ、御幸くんが私の為にってのが嬉しいんだ。

「今!今好きになった!私の押しはこの子だよ」
なんだよそれって、ワシャワシャ頭を撫でられた。

「じゃ、これやるよ。」
「わーい、ありがとう!大事にするね。」

よろしくねと人差し指で新たな押しの頭を撫でた。
かわいい!

「あ、沢村くんと倉持くんの誕生日プレゼントどうする?決めた?」

2日違いの2人、練習終わった後にプチパーティをする。
2人からは去年、誕生日プレゼントもらったしお返ししなきゃなぁ。

「出し合って2人からってことにするか?」
「いいねそれ。タオルとかいくらあっても困らないよね。」
「それいい。タオルで決まり。買い出しの時、頼めるか?」
「ラジャー!」

スポーツタオル、同室だし実は仲良しさんだしお揃いでいいかな?
怒るかな?
気持ちだし、いいよね。


御幸くんに用事があって彼の部屋をノックすると沢村くんがはーいと返事をした。

「姉さんも入ってください。」

奥村くんがグルルルってなってるけど、いいのかな?

「奥村が監督に言った言葉聞いてますか?」
そのことについて話してんのか…。

後にするねと沢村くんに言ったら、いいからいいからと座らされる。

監督に楯突いたって言えば沢村くんもだよね。一年前のことなのに、すっごく前に感じる。
御幸くんもその事に触れて、沢村くんが吠えた。

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