• テキストサイズ

ダイヤのA 御幸一也

第39章 御幸の気持ち ⑤


梅本とそんな言い合いをしているのを舞ちゃんがクスクスと笑ってた。

「舞ちゃん焼いたのこれ?」
「生クリーム苦手な人もいると思ったから、私はチーズケーキ。」
「うぉ、これは美味い。」

「彼女贔屓してんなっ!舞のは確かに美味いけど!」
梅本がまた吠えた。

恒例のプレゼント交換も無事に終わり、俺は舞ちゃんを連れ出した。


「メリークリスマス。これ、プレゼント」

「ありがとう!私も!メリークリスマス!」

「サンキュー」

少し緊張した。
喜んでくれるだろうか…舞ちゃんに似合いそうと思ってこれを選んだけど。

「え…ネックレス?!かわいい!!すごい!」

箱から出して目の前で揺れてるネックレスをジーッと見つめていた。

「気に入った?」

「うん!かわいい、ありがとう。つけてもいい?」

俺がつけると受け取って、舞ちゃんの首にネックレスをつけた。

「実はこれペアです。だから俺のもある。」

首元から出して舞ちゃんに見せた。

「わぁー、すごい!ホントだ。ペアって特別な感じして余計うれしい。
御幸くんセンスあるなぁ…。
ネックレスが私な好み過ぎて、私のなんか申し訳なくなってきた…」

舞ちゃんが選んでくれたってだけで十分にうれしい。

綺麗に包装されたのを開いていく。

「何着かもらっちゃったからトレーナーとバッティンググローブなんだけど…」

トレーナーだって俺が好きなメーカーだし、バッティンググローブはかっこよくネーム入り。
これはかなりうれしい。

前にあげたトレーナーだって、自分の服を彼女が着ているっていうなんとも言えないあの感じが好きで、押し付けたようなものなのにな。

「毎日着る。」

今着てる服を脱いで早速着てみた。

「似合う?」
「うん!かっこいいよ!やっぱその色にして正解だったかな。」

「バッティンググローブは選抜で…甲子園で使ってくれたらうれしいかも…」

「もちろん、そのつもり」

これで舞ちゃんも一緒にグラウンドで戦ってるって思える。

幸せな気分に浸っていたいけど、ここからが冬合宿のキツイところ。

/ 362ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp