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ダイヤのA 御幸一也

第37章 御幸の気持ち ③


「ちょっと…御幸くんくすぐったいよ」

身をよじる舞ちゃん、振り向いたときにかぶりつくようなキスをする。

びっくりしたのか、最初は抵抗されたけど、だんだんと俺の舌の動きに応えてくれる。

漏れてくる吐息が余計に夢中にさせた。

キスをしながらの息の仕方がまだわかってないみたいで苦しいと訴えかけてくる。
唇を離すと涙目で、瞳はトロンと蕩けていた。

「気持ちよかった?」
「バカ…」

もう一回とおねだりをして、向かいあってもう一度交したキスは、焦りとか不安とか嫌な気持ちを全部かき消してくれる。

キスしてるとき、俺の服をギュッて握りしめてくるのもかわいい。
自然と伸びた手が向かった先は、舞ちゃんの胸元。
ソッと触れると、ピクンて小さく身体が反応した。
嫌がってる様子はない。

そのまま手を加える動かして、柔らかな膨らみを揉む。
その大きさと柔らさかに驚いた。
小さくはないなとは思っていたが、着痩せするタイプか…。
予想以上の大きさについ夢中になってしまう。


「御幸くん…や…待って…」

小さく震えた声で言われて我にかえる。

「ごめん…いきなりすぎたよな…
はは…何がっついてんだか…ごめん…」

握りしめられていたオレの服を更に強く握っていて、怖かったんだと察する。

「ここ寮だし…心の準備が…まだできてない…ごめん…」

申し訳なさそうに言う舞ちゃんを極力優しく抱きしめた。

「御幸くんが嫌だとかそういうんじゃないから…」
「わかってる。そんな心配しなくていい。俺がやりすぎた。」

そうだ、始まったばかりなんだから焦る必要なんてない。
ゆっくり前に進んでいけばいい。
舞ちゃんのペースに合わせていけばいい。
すっかり反応してしまってるのを舞ちゃんに気づかれないように、静まれ静まれと念を送る。

離れがたそうにしてくれてるので十分舞ちゃんの気持ちは伝わってくる。
ちゃんと好きでいてくれてる。

できることも限られてくるし、礼ちゃんにクリス先輩の所でトレーニングできないか頼みに行った。


OKが出て礼ちゃんに付き添われてトレーニングセンターに向かう。

「あの時みたいにもっと自分を出してみたら?なんでも一人で抱え込まずに。
ま、あなたには矢代さんかいるか…。」

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