第11章 嘘 十劉十裏
目的地までは、数分で着いた。
細い路地の先にある薄暗い階段を下りると今回の"仕事場"がある。
私にとって“仕事”というものは
大嫌いなあの男の為に働くことであり
同時に自らの存在価値を見出す事であるんだ。
言ってる意味が分からないって?
分からなくても結構。
「よぉ、。来たな」
地下に入ると少し広い空間があり
そこには5人の東洋系の男達がいた。
「もしかして、もう始まってた?」
「いや、これからだぜ」
「良かった。」
「そんじゃ皆集まったことだし、始めるか。」
リーダーの男が言った