第10章 その手 十アグニ十裏
次第にアグニの行為はどんどんエスカレートしていく。
「んん……んっっ!」
アグニの手が私の素肌に触れた
そして胸を触れる
そっと触れられただけなのに
まるで電流が走ったような感覚に襲われた。
「……様。
私はずっと前からあなたのことを……」
突然の告白だった
でも私は
その一言を、ずっと待っていた気がしたの。
アグニの甘い囁き声
身体に触れる優しい手
熱い眼差し
その何もかもが私にとって
媚薬のような物らしく、
どんどん火照ていってしまった
(…こんなアグニ、見たことない…
私の知らないアグニが
あるんだ…
こんなに一緒にいたのに…)
もっと知りたい。
アグニのこと知り尽くしたい。
「……アグニ、もっと、して…?」
…今日の私はちょっとおかしいみたい。