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黒執事 短編
第10章 その手 十アグニ十裏
「……そんなこと、
あなたができる訳ないじゃな……ふっ!?」
言い終え無いうちに
私の口はアグニに封じられた
突然の出来事で
はっきりと状況整理ができていないが、
私の口の中を侵している
アグニの舌の暖かな柔らかい感触を
ただ実感していた。
(……アグニ、どうしちゃったの??? )
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