第7章 恋 十セバスチャン十微裏
『あ、…ありがとうございました、。、』
まだ震えている私の涙を、そっと拭いて
“彼”は優しく抱き寄せてくれた。
「こんなに震えて……
怖かったでしょう?
もう大丈夫ですよ。」
私の耳元で甘く囁く彼の優しい声は
何故か私を不思議な気持ちにさせた。
甘い蜜のように、
そして、魔薬のように……
虜にさせる
そんな魔法がある気がした。
『私、私、初めて会った時から、…
貴方の事がっ、、大好きでした…』
溢れた想いを、涙ながらに訴える
私の頭にキスをして、
彼は優しく私に応えてくれる………
初めて会った時から彼に想い抱いた恋心
やっと、貴方に届いた….