第7章 恋 十セバスチャン十微裏
『なに...!? 』
振り返ると、見慣れた男がいた。
『あら…あなた、お店の常連さん、?
如何したんですか?もうお店は閉店しましたわ?』
彼は相当酔っているようで、
意味の分からない事を呟いていた。
『あのー...手を。離してくださいませんか?』
男は何も言わなかったが、
急に私に抱き着いてきた。
『ちょっ…!
お客さん!?』
壁際まで追い込まれると今度は、
私の服を乱暴に脱がしていった
『ひっ...やめてください…‼︎
誰か……‼︎』
このままでは、襲われる……
誰か…
助けて……
ドスッ
という音とともに、急に男はその場に倒れた
「お怪我はありませんか?」
助けてくれたのは、あの“彼”だった。