第6章 媚薬 十シエル、セバス十裏
『はあ?⁈』
思ってもみなかったその薬品の名に
驚きを隠せなかった
『………一体、それを使って
私をどうしようというの、?』
この質問にファントブハイヴ伯爵は
フンと鼻で笑いながら答えた。
「お前はわかっていないみたいだな。
拷問には…
いろんな種類があるのさ」
そう言ってニヤリと笑うファントブハイヴに
大きな恐怖を感じた
こいつはやばい。
私の中で赤信号が表示された
『こ…のっ‼︎』
口を割るくらいなら
自ら命を絶つ方が断然マシ。
自分の舌を噛み切ろうとした。
その時…