第13章 十昔話十
十。゜⋆。゜⋆十。゜⋆。゜⋆十
富、名誉、名声…
人の欲など、何年経っても全く変わりません
……そこが面白いのですが。
もちろん
シエル坊ちゃんのように
復讐を目的に私と契約する者もいました
「私の名は、アン・シャーロット…
悪魔、お前と契約するわ。」
色白にしっかりとした細い体つき。
真っ直ぐ見つめる青い瞳が印象的な方でした。
彼女はとある貴族によって
村を惨殺されたとか。
そしてその貴族達に復讐をしようと
私と契約を交わしたのでした
「復讐が終わったら私はどうなっても良い…
どうなったっていいから………」
『…ふふふ。分かりました。
復讐が終わるまで私は貴女の
手足となりましょう。
そして、復讐を見事終えることが出来たら、
…その魂をいただきます。』
彼女はゆっくり微笑んだ
とても綺麗な方でした。