第1章 出会いと別れ
?「触るな。」
ア「........尊....?」
あ「どうして?」
草「それは、俺らの大切な人のものや。」
あ「それは、私も同じです。多々良は大切な家族でした。」
草「?!」
八「どういうことだよ!」
あ「............この箱は、私が多々良にあげたものだから。」
ア「凛....多々良の家族?」
あ「........正確には、親戚。」。
私は、箱を手にとった。
あ「多々良........っ....」
ア「それ....鍵がないの。」
あ「鍵ならあるよ。ここに。」
そう言って、ポケットから鍵を取り出した。
草「っ!........待ちぃ!あんた!まさか!」
あ「........私を探してたんでしょ。赤のクランさん。」
ぱさっ
私はつう向いたまま。自らフードをとった。
深い赤色の長い髪が再び顕になる。
うつむいたままだったので、顔の表情まではわからないだろう。
おまけに目を閉じていた。
がしっ!
草薙さんが凛の服をつかみあげた。
草「あんたかぁ!」
あ「っ............」