第32章 誕生日に / ※微裏
『え⁉︎ 勝己くん大丈夫? 熱でもあるの?』
「あァ?喧嘩売ってんのか⁉︎ 」
それもそのはず、だって、俺のこと好きにしろや、なんて言われて信じると思う?
そう、今日私の誕生日で勝己くんからそう言われて耳を疑った。
「いいから信じろや、クソがっ」
『わかったよ、勝己くん、ありがと///』
だけど、いざ好きにしていいって急に言われると少し困る。
「なんかねぇーんかよ」
『急に言われても思いつかないよ…』
悩んでる私を見て、ふてくされたような声で言う勝己くん。
「なら、ここ、で好きにしろ」
『…えっ…?』
ここって指差したのはベッド。
そして勝己くんはいきなりシャツを脱ぎ始めた。
『…えっ、ちょっ、な、何してっ⁉︎⁉︎/////』
急に目に入る肉付きのいい身体に慌てて目を背ける。
「何、目ぇ、そらしてんだよ」
『だ、だって、急に脱ぎ始めるからっ///』
「…好きにしろっつったろ」
『そんなこと言われてもっ///』
肩を掴まれて、無理矢理こちらを向かせてくる。
「…おら、ちゃんと見やがれ…」
『…〜〜っ///』
この状況をめっちゃ楽しんでる顔。
『…や、やだっ///』
意地でも抵抗してやるんだからと、目を瞑る。
「…っ、おめぇがその気なら…」
『…きゃあっ///』
勝己くんに腰を持ち上げられる。
『ちょっ、下ろしてっ…///』
「暴れんじゃねぇ、よっ…」
『…うわっ///』
乱暴にも勝己くんは、私を抱えて後ろにあるベッドに倒れ込んだ。
しかも私が上で勝己くんを押し倒してるような体勢になっていた。
『…ご、ごめっ…重いよねっ///』
「…あ? こんくらい何でもねぇよ、それよりー」
勝己くんは私の手を自分の胸に触らせる。
「いいから、はよ、触れや」