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【更新停止】爆豪勝己Only短編集

第31章 映画館で悪戯される / ※微裏





『…えっ?』

「だから、映画、付き合ってやるって言ってんだろうが!」

『だ、だって恋愛ものだよ⁉︎』

「わぁっとるわ!、はよ行くぞっ」



デート中、ダメ元で見たかった映画を見たいって頼んでみたら、まさかの返事が返ってきた。

手を引かれながら、映画館に向かう間ずっと考えていた。


ー これは現実なのだろうか?

勝己くんが恋愛ものの映画見るなんて…


でも、見たかった映画だから凄く嬉しかった。







映画館に着くと、いきなり入場ゲートに入ろうとする。



『あ、あれ?チケット買わないの?』

「…あァ?、もう買っとるわ」

『…え、そ、そうなんだ…』



ますます混乱する。

チケット買ってたってことは最初から見るために買っててくれたってこと?


すたすた行く勝己くんの背中を見ながらそう思っていた。

座席は1番後ろのど真ん中で右に勝己くん。

後ろを気にせずにゆっくり見れるから私は好きなんだけど。



『もしかして…好きな席の場所も覚えててくれたの?』

「…さぁな」



素直じゃないんだから。

一人でニヤけていたら照明が暗くなって映画の予告が始まった。



『…ありがとうっ///勝己くん』



聞こえたかわからないけど、お礼を言っといた。

これくらいしとかねぇとな、って勝己くんが呟いたことは誰も知らない。
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