• テキストサイズ

【更新停止】爆豪勝己Only短編集

第4章 ○8月4日 浴衣の日 / 甘





『勝己くん、お願いっ!』

「……断る」

『…うっ』



このやりとりは何度目かわからない。

お祭りがあるから一緒に行きたかったのに。

人混みが嫌いなのはわかってるけど、せっかくだから勝己くんと行きたかった。



『じゃあ、出久くんと行こうかな……』



最終手段、ぼそっとそう言ったら、勝己くんがぴくっと反応した。



「…チッ、クソデクと行くくれぇなら、俺が行ったる」

『やったぁ!』



こうして、勝己くんと一緒にお祭りに行くことになった。

光己さんに支度を手伝ってもらって2人して浴衣で行く。

浴衣姿の勝己くんはほんとにかっこよくて、終始顔が熱い。


ー私は似合ってるのかな?ー


光己さんには、すごく可愛い!とは言われたけど、ちらっと勝己くんを見る。



「 …バッ、こっち見んじゃねぇっ///」

『…えっ//』


ー 勝己くんも顔赤い?


それだけわかれば私は充分で思わず顔がにやけてしまった。


お祭りは当たり前だが、すごい人だった。

なるべく人混みを避けて歩く。

その間、勝己くんは人に当たらないようにかばってくれた。



『ごめんね、勝己くんっ…』

「いいから、ちゃんと歩けっ」
/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp