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【更新停止】爆豪勝己Only短編集

第17章 爆心地と濡れ場を演じる / ※微裏





ーあ、あれ…? な、なんかしたかなっ…


とりあえず今は気にせずに次のシーンのため、着替えに向かった。

再びスタジオに戻ると彼はもうスタンバっていた。

彼の部屋で私を待つシーンからそのまま濡れ場に入る。

監督と私は顔馴染み、だから濡れ場は特に指示がなくて、私任せにしてくれる。

基本愛撫だけのシーンだから問題ないんだけど、彼はそういうの大丈夫なのだろうか、心配したけどカメラが回り始めたから、役に入った。







部屋のドアを開けると、彼が上半身裸でバスタオルを首にかけていた。

そして枕側に壁があってその壁にもたれているように座っていた。


ー その姿が凄い煽情的で、不覚にもときめいてしまった。



『…ごめんなさい、待たせちゃったよね』

「…別に」

『…私もシャワー浴びていい?』

「…その前に、ちょっと来い…」

『…な、にっ…きゃっ⁉︎///』



言われた通り彼の側に寄ると、そのまま引き寄せられて押し倒された。



「…いつまで、こんな関係、するんだよっ…」



辛そうな表情、切なそうな声で彼は言った。

私は、視線を逸らして言う。



『…そう、だよね…終わらせない、と…いけないね』

「…っ! 、終わらせるわけねぇだろ…っ…」

『…っ⁉︎』


ー こんな表情出来るんだって、少し驚いた。

ヒーローに関しては知ってることは少ないけど、爆心地さんが凄いヒーローだっていうのはテレビやら雑誌で知っていた。

そしてほんの少しだけど、ファンでもあった。



『…でも、私は、あの人を裏切ることなんてー』

「…俺が、あいつから、奪って、やるよっ!」

『…ふっ、んんっ///』



両手を押さえつけられたまま、口付けされた。

荒っぽいけど、どこか優しさが混じった口付け。



ー いろんな俳優さん達とキスをしてきたけどっ、何これっ、頭がくらくらしてくる 。
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