第15章 まさかの告白 / 甘
ここまでくれば安心だと自分の部屋まで逃げてきた。
ーはぁはぁ、助かった…それにしてもほんと仲がいいなぁ。
実はほん少し、ほんのすこーしだけど、爆豪くんが好きだったりする。
普通にかっこいいじゃん! 性格はともかく。
でも切島くんが好きなら入る余地ないし、お似合いだし。
私、切島くんもなんだかんだ好きだから、邪魔はしたくない。
この気持ちは蓋して応援しよう!
無駄にガッツポーズして部屋のドアを閉めた。
はずだった。
ガッとドアが開かれ中に入られる。
『ば、爆豪くん!?』
「お前、さっきの聞いてたんか」
『えっ、な、なんのこと?』
壁ドンされて、キュンキュンしたいけど、気持ちを知ってるからちょっと複雑だ。
「とぼけんじゃねぇ」
『っ…』
「めんどくせーから言うけどな、
俺は、お前が好きなんだから変な勘違いすんじゃねーよクソがっ///」
『…へ?』
ーん、い、今なんて?ー
「二度は言わねぇからな!返事は!」
『え、あ、そ、そんな急に言われても//』
ー頭、追いつけないんですけどっ⁉︎ー
「まぁ、拒否権ねぇけどな、邪魔した」
部屋から出て行った爆豪くん。まるで嵐が来て、そのまま過ぎ去ったような感覚だ。
私はその場で立ち尽くすしかなかった。