第27章 ♡寝ている友達の前で / ※微裏
《ごめん、リルルちゃん、今日、遅くなると思う…》
『わかった、気をつけてね!』
出久くんから連絡があって、電話を切った。
久しぶりに1人での晩ご飯かぁ、…何食べようかな、なんて考えていた。
食事も済ませて、リビングでのんびりしていたらいつの間にか23時を回っていた。
『まだ帰らないのかなぁ…』
そう呟いた時に、ガチャ、っと玄関の開ける音と共に、出久くんの、ただいまー、という声が聞こえた。
慌てて向かうと、同じプロヒーローの飯田さんと轟さんも一緒にいた。
何回か家に来たことあるから面識はある。
『おかえりなさいー、飯田さん、轟さん、いらっしゃい!』
飯田「すみません!こんな夜分にお邪魔してしまって。」
『いいえ、出久くんの友達なら大歓迎ですから!』
轟「じゃあお邪魔します…」
2人をリビングに案内したら出久くんが申し訳なさそうに謝ってきた。
「ごめんね…急に…」
『んーん、晩ご飯の残り物と…なんかおつまみになるもの作るね!』
「ありがとう、リルルちゃん!」
今日はたまたま、2人と同じ任務でせっかくだからって家に呼んだみたい。
まぁ外で飲んでくるよりも家の方が安心するし、何よりお金の節約になるから助かる。
轟「本当にいい嫁さんだな。」
「うん!僕にはもったいないくらいだよっ//」
そんな会話が聞こえてきてちょっとくすぐったくなる。
適当におつまみを作ってテーブルに持っていった。