第37章 ♡消毒 / ※激甘裏
『んぅっ!?』
「あーやべー、気持ち、いいなっ…!」
『…んっ、んぅ…ふっ、んっ…』
ーいやだっ、いっ、やっ…もう、やめてっ
せめて、声を出さないように下唇をかんで、必死に与えられる快感に耐える。
『…んんっ』
「…声、出していいんだぜ?…んっ、はぁ…」
聞きたくもない水音が大きくなっていく。
「…はぁ、はぁ、イきそ…っ」
『……っ!?』
「…せっかくだから、中に出してやんよ」
『…んんっ! …んぅっ』
ーいや、いやだっ…それだけは、絶対っ…いやぁ…
力を振り絞って、身体をねじったり、何とかして抜かせようとするけど、がっちり腰を掴まれていて、意味をなさなかった。
「…あー出る…、イ、くっ…」
『…〜〜っ!?』
その時、生温いものが中に出されたのを感じた。
私は、絶望と虚無感で涙も出てこなかった。
嫌な音と共に抜かれた瞬間、自分の液と出てくる見たくもないものが流れ落ちて、私は力が抜けた。
「デトロイト…
スマァアアアシュ!!!!!」
とてつもない爆風が横切って思わず目を閉じる。
「…遅くなって…ごめん…」
目を開けると、そこに敵はいなくて、出久くんがいた。
かけてくれる言葉は優しいのに、その表情は見たことないくらい、怒っていて別人みたいだった。
『…い、いずく、くん?』
「…もう少しだけ、待ってて…」
私の手錠を壊すと、飛んでいった敵の方へ向かっていった。
敵は外へ吹っ飛ばされたからその後、どうなったのかわからないけど、少ししたら出久くんが帰ってきた。
『…っ、出久、くんっ…』
「……っ」
出久くんを見たら、罪悪感と安心感で、ぼろぼろと涙が出てきた。
そんな姿を見てか、出久くんは凄く悔しそうな表情をしていた。
『…ご、めん、なさっ…』
「…どうしてリルルちゃんが謝るの…っ」
『…だ、って、私…わたしーー』
「…もういい、何も言わなくていいからっ…」
出久くんは、ぎゅっと私を抱きしめた。
凄くあったかくて、さっきのが嘘のように感じられた。