第9章 燭台切光忠 甘いお仕置き・:*+.
「違うの…ごめんなさい。私がバカなの。
私ね、みっちゃんに釣り合う彼女になりたくてダイエット始めたの。だからご飯も少なくして、運動もしなくちゃって…」
「え?ダイエット?どうしてそんなこと…」
「私…みっちゃんが私なんかのどこを好きでいてくれるのか不安で…このままだと飽きられちゃうと思ったの。
それに最近太ってきちゃったから、もっと痩せて綺麗にならなきゃ嫌われちゃうって…」
とめどなく流れる涙が邪魔をして上手く言葉が出せない。
「なに言ってるの!僕はそのままのいろはちゃんが好きなんだよ?
素直で、可愛くて、一生懸命で…毎日違う表情を見せてくれるいろはちゃんに僕が飽きるはずないじゃないか。」
涙を拭い、優しく抱きしめて背中をゆっくりさすってくれるみっちゃん。
「みっちゃん…。ごめんね?昨日もたくさん美味しいご飯作ってくれたのに…私のせいでみっちゃんを傷つけちゃったね」
「僕の料理を美味しそうに食べてくれるいろはちゃんを見るのが僕の幸せなんだよ。もうダイエットは禁止だからね?」
「うん。もうしない!本当にごめんなさい…」
みっちゃんは私を優しく見つめて、ちゅっと口付ける。
「いろはちゃんが僕に飽きて、他の刀剣を好きになったらどうしようって不安になったよ…こんな気持ちになるほど、僕はいろはちゃんの事で頭がいっぱいなんだ。」
そう言いながら私の着物の襟をぐっと広げ、鎖骨に口付けを落とす。
「っ!みっちゃん?こんなところでだめっ…」
みっちゃんは胸を押し返し抵抗する私の腰をぐっと掴み、帯を解いていく。
「逃げちゃだめだよ?やめてあげない。」
「で…でも…誰か来ちゃうよ?」
「僕に冷たくしたお仕置きだよ?」
「んっ!あぁ…」
みっちゃんは私の首筋や鎖骨に自分の印を濃く残していく。
私の着物を半分乱したところで、私を優しく抱き上げて小さな机に下ろす。
「"私なんか"なんて言わないで?僕はいろはちゃんだから好きになったんだよ」
やっぱりみっちゃんには敵わない。
私の不安をかき消してこんなにも心を満たしてくれる。