第8章 宗三左文字 籠の中の歪んだ愛・:*+.
はぁはぁと乱れた呼吸を繰り返す彼女。
僕は彼女の視界を解放する。
彼女はたくさん涙を流したのか、目は赤くなり潤んでいる。
「…宗三さん…もうやめてください…」
「愛らしいいろは。早く僕のものになってください?」
僕は彼女の目元を優しく撫でながら、彼女を見つめる。
「こんなの…だめ…んっ!」
僕は彼女の唇を奪う。
僕は彼女を愛したいだけ。
彼女の全てを自分のものにしたいだけ。
先ほどの快感で敏感になっている彼女は口付けをされただけで、身体を震わせる。
「貴方がどんなに否定しても、貴方の身体は私を欲してますよ?」
僕は自分の昂る欲望を彼女の蜜口に当てる。
「やっ!だめ!宗三さん…」
「身体にも教えてあげないといけませんね?」
それを入り口に擦り付けながら、中に挿れゆっくり律動を始める。
彼女の中は温かく、柔らかく、ぎゅっと僕を締め付ける。
「あっ…あぁ…んっ」
奥を目指して腰を動かすと彼女が快感に酔いしれる。
僕からの快感を受け止め顔を紅潮させながら喘ぐ彼女。
「っ!…やっと一つに…なれましたね」
結合部からの激しい水音と肌がぶつかり合う音が部屋に広がり、彼女と一つになった幸福感が僕を強い快感へと誘い顔を歪める。
気を抜くと僕も達してしまいそうになる。
「いやっ!もぅだめ…宗三さんっ!あぁ」
彼女の脚を僕の肩に乗せて、最奥を攻める。
涙を溜めた潤んだ瞳に見つめられながら、彼女の腰を掴みさらに律動を速め絶頂へと向かう。
「やぁ!イくっ…んっ!」
「僕も…すべて貴方に…!」
中をぎゅっと締め付け絶頂を迎えた彼女を見て、僕も自身の欲望をすべて吐き出した。
肩で激しく呼吸する彼女を抱きしめる。
愛しくて愛しくてたまらない。
もっともっと欲しい。