第8章 宗三左文字 籠の中の歪んだ愛・:*+.
いろはが目を覚ますと、和室の褥に横たわっていた。
「…ここどこ?」
どこか見覚えのある部屋だが、はっきりは分からない。
「お目覚めですか?ここは廃寺ですよ。」
僕の声に彼女はびくっと震える。
「どうして私をここに?」
「ただいろはと二人きりになりたくて。」
「っ…薬草まで使って?いくらなんでも怒りますよ!本丸に戻りましょう?」
彼女は怒りと不安を抱えた瞳で僕を睨む。
「嫌です。あそこだといろはを独占できません。」
「宗三さん!っん…」
僕は彼女の唇を強引に奪いながら、彼女の着物を乱していく。
「やっ…んっ!ちょっ…」
必死に抵抗しようとする彼女の手首を帯紐で縛り、頭上で拘束する。
「僕のことだけを見て、僕のことだけを考えて…僕だけを愛してくれませんか?」
「んっ…あぁ…はぁはぁ」
舌で彼女の口内を隅々まで犯していく。
角度を変えて何度も何度も与えられる刺激にだんだん彼女の瞳は蕩けていく。
「こんな…だめぇ…!んっ…」
下唇を甘く噛みながら彼女の舌を絡めて空気さえも奪う。
僕は一度唇を離し、彼女を見つめる。
「僕だけのものになりますか?」
「っ!宗三さん…私は…一振りだけを特別扱いすることはできません。この場所もきっと清光が見つけます。」
彼女は必死に乱れた息を整えながら話す。
「僕の前で他の男の名前を出すなんて…お仕置きが必要ですね?」
僕は持っていた手拭いで、彼女の視界を奪う。
「このままいろはの瞳に他の男が映らなければ良い。」
「やだっ!こんなの外してください!宗三さっ!あっ…ん!」
僕は彼女の首筋を舌でツーっと舐める。
そのまま肩を甘噛みし、赤い花を咲かせる。
視界を奪われたいろはは次にどこから刺激がくるか分からず、感度が増していく。
「どこがお好きですか?ここですか?」
「やっ…!やめっ…」
お臍の下、太腿、足の甲にゆっくり口付けを落としていくと彼女の身体が快感で震える。
僕はそのまま彼女の耳を優しく舐める。
ぐちゅぐちゅとわざと音を出しながら、耳朶を吸ったり甘く噛んだりを繰り返す。
「やぁ!んっ…だめっ…」
彼女は甘美な刺激に身体を捩る。
僕は耳を刺激しながら、上半身の豊かな膨らみに手を伸ばし、ゆっくりと揉み始める。