第18章 大倶利伽羅 蕩けるチョコは甘い媚薬・:*+.
「はぁ…っ…壊したくない。」
「うん」
私の着物を荒々しく乱していく。
肌を撫でる伽羅の手付きは余裕も理性も失い、本能のままに私を求める。
「っ!…めちゃくちゃにしたいっ…」
「いいよ。伽羅…愛してる…んっ…あっ…!」
顎を掴まれ、ぐっと唇を奪われる。
それは口付けなんて呼べるほど優しいものじゃない。
全てを食べ尽くすように唇に何度も噛みつかれ、背筋からぞくぞくと湧き上がる快楽が全身に広がる。
「口開けてくれ」
「んんっ…ふぁ…っ…!あっ…伽羅っ…」
伽羅の舌先からほのかにチョコレートの甘い香りが漂う。
どうして?
誰かにもらったの?
頭に浮かんだ思考はあっという間に恍惚な愉悦に溶かされてしまう。
舌を出し入れされ、強く吸われて、口内の隅々まで味わい尽くされると、意識が朦朧として自分の口にあるのがどちらの舌かも分からなくなる。
抵抗も呼吸も許されない。喉の奥まで届きそうな刺激に、瞳は潤み口からは涎がこぼれ落ちる。
「んっ…!か…らっ…あっ…ふぁ…あぁんっ!」
「もっと声聞かせろ」
伽羅は乱れた着物からすっと手を差し込み、太腿の内側を撫でながら、脚を開かせると蜜口から指を沈める。
すでに蜜で潤っているその場所は伽羅の指を悦んで受け入れた。
「あっ…っ!はぁ…はぁ…んっ…あぁんっ!」
その間も唇に与え続けられる執拗な刺激。
お互いの唾液を絡ませ合う濃厚な口付けで、伽羅から私へと移った気怠い熱が、私の身体を疼かせ始める。
なにこれ…?
鼓動が煩く騒ぎ立てて、耳に響く。
伽羅に触れられた場所が熱くて堪らない。
いつも以上に敏感な身体が、伽羅からの刺激を貪欲に欲する。
嫌な予感がする。
伽羅を変えてしまった物の正体を知らないほど私は初心(うぶ)じゃない。
「あっ…あぁ…伽羅…チョコもらったの?んっ…!もしかして…美月さんから?」
「…違う」
「はぁ…はぁ…これって…媚薬…?今伽羅がこうなってるのも美月さんに関係があるの?もしかして…美月さんと…っ…!ああっ…ひゃぁっ…んっ!」
「…違う!お前だけなんだ!」
二本の長い指で中をぐちゅぐちゅとかき乱され、親指で外の蕾をぐりぐりと押しつぶされる。
いつもよりも荒々しい甘美な刺激に悲鳴のような声が飛び出してしまう。
否定して欲しくて、わざと試すような言葉を紡いでしまう…本当に私は可愛くない。