第17章 燭台切光忠 伊達男に身も心も奪われて・:*+.
「いろはは酷い…。僕はその髪留めを見るたびに…絶対に敵わないあの方に永遠に嫉妬し続けるんだ」
どうしよう。
こんなにも独占欲剥き出しで、自分を曝け出して、私を必死に求めてくれるみっちゃんが、愛しすぎて…私はぎゅっと胸が締め付けられる。
「好きすぎて…愛しすぎて…こんなにも苦しい」
みっちゃんの瞳からこぼれ落ちた滴が私の頬へと落ちる。
私は身体を起こすと、縛られた手首をみっちゃんの首にまわして、優しく頭を撫でる。
「みっちゃん…。不安にさせてごめんね。私にはみっちゃんだけだよ。好き。大好き。…愛してる。」
今のみっちゃんは不安で怯える迷子の仔犬のようだ。
いつも大人で優しく私を甘やかしてくれるみっちゃんが、初めて見せてくれた弱い部分を受け止めてあげたい。
「いろは…ちゃんと証明して?言葉だけじゃ足りない」
「うん。私もみっちゃんをいっぱい愛したい。私がみっちゃんを大好きって事伝えたい。」
私はみっちゃんの上に跨がり、腰をゆっくり鎮めて反り立つ彼の欲望をゆっくり自分の中に招き入れる。
「みっちゃん…あっ!…んっ…!ふぁ…!みっちゃん…」
「んっ…!もっと…いろはが欲しい…」
欲望を全部呑み込むと、前後や上下に腰を動かしながら、みっちゃんに何度も口付ける。
どうすればこの気持ちを余す事なく伝えることができるだろう。
熱い想いが込み上げて、瞳からは涙が溢れる。
「はぁ…みっちゃ…気持ちいぃ…あっ…んっ…」
「もっと…もっと愛して?…っ!…いろは」
みっちゃんは私の首筋に顔を埋めると、先ほど噛みついた箇所を優しく舐め始める。
その柔らかい舌使いが気持ち良くて、私の身体は更に昂まっていく。
「ひゃ…!んっ…あぁ…みっちゃん…!あぁぁ…んっ!…あっ…!」
「はぁ…もっと名前呼んで?んっ…僕を求めて?」
みっちゃんの欲望の先端が私の弱いところをぐりぐりと刺激して、迫りくる快感にびくびくと身体が反り、胸が淫美に揺れる。
「みっ…ちゃ!…もぅ…イくっ…!みっちゃ…!」
「っ!はっ…僕も…もぅ…!いろは…んっ!」
私が早く腰を動かすとみっちゃんの顔が歪み、色っぽい吐息混じりの声が溢れ落ちる。
最奥のみっちゃんにしか届かない私の気持ちいいところを執拗に擦られて、私の身体は快楽の限界を越える。