第16章 へし切長谷部 聖なる夜は貴方に絶対服従・:*+.
「はぁ…いろは…いろは!」
「んっ!長谷部さ…あっ…っ…!」
俺はそのまま彼女を押し倒し、唇を奪う。
恍惚感で満たされながら、愛しさと幸福が一気に押し寄せ、彼女に何度も口付ける。
「いろは…この幸せは一生忘れません」
「ふふ。"また"…楽しみにしててくださいね?」
彼女は無邪気に笑うと、俺の手をぎゅっと握り、甲に強く吸い付き赤い華を咲かせた。
「長谷部さんをこんなに愛してるのは私だけです」
「なっ!?…貴方って人は…!」
悶絶!!!!
なんだその可愛い独占欲は!?
はぁはぁ…呼吸さえも苦しい…。
「今日のいろはは…色っぽくて、美しくて可愛くて…ずるいです」
「嫌いになっちゃいましたか?」
「なる訳がありません!!今日も明日も明後日も貴方だけを心からお慕い申しております」
ぱぁっと花が咲いたように笑う彼女に、胸が高鳴りきゅっと締め付けられる。
あぁ。俺は一生、貴方に恋をし続けるのだろう。
言葉では言い表せないほど貴方が愛しい。
この長谷部が貴方を絶対に幸せにします。…だからこれからもずっと俺の側に…
いや。この言葉は櫛を用意してからちゃんと伝えよう。
そんな決意と幸福感に満たされながら、二人だけの聖なる夜が甘く過ぎていった。
Fin