第15章 鶴丸国永 君に恍惚な驚きを…・:*+.
「ん…っ!はぁ…。ずっと…俺だけ見ててくれ」
「鶴…丸さ!…ずっと…ああっ!…愛してます…」
「んっ…!あっ…いろは…出すぞ?」
鶴丸さんは私を背中からきつく抱きしめ、欲望をぐっと奥深くに押し込むと、どくどくと脈打つ欲望から放たれる熱を一滴残らず出し切った。
「いろは」
「鶴丸さ…ん」
私は深い絶頂とともに意識が遠のいて、次に目を覚ますと鶴丸さんにぎゅっと抱きしめられていた。
隣ですやすやと眠る鶴丸さんの頬を撫でる。
「可愛い…」
「襲ってもいいぞ?…なんてな。」
「っ!…起きて⁈」
その時不意に目を開けた鶴丸さんにウインクされ、心臓がばくばくと音を立てる。
「ずるい…!いつも私ばっかり…」
「はははっ。俺に勝つにはもう少し大人にならないとな?」
「うぅ…。…もぅ!」
私はなけなしの勇気を振り絞り、寝ている鶴丸さんの上に跨る。
「お…驚いた…」
鶴丸さんはいつもとは逆の立場におもわず目を見張る。
「私だって…鶴丸さんが…欲しいです」
「っ!…君は…どこまで俺を溺れさせれば気が済むんだ?」
少し困ったように笑った後、嬉しそうに私を見つめる。
「え?」
「…愛してる。いろは。狂おしいほどに」
「っ!」
そのうっとりするほどの蕩ける笑顔に身動きが取れず、鶴丸さんのバスローブをぎゅっと掴む。
「襲ってくれないのか?」
「えっ…と…はい…いざ!参らん?」
「くっ…ははは。まるで出陣だな?」
その後私の優勢は続くわけもなく、あっけなく形勢逆転され、何度も何度も愛されたのは言うまでもない。