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兄と妹【18禁】

第3章 忍び寄る魔の手



「ぁ、っ、はぁ」



ギシギシッとベッドが軋む音が寝室に響き渡る。



「柚っ、気持ちいいよ…!」



四つん這いになる私の体に激しく腰を叩きつける兄。


私は枕に顔を埋めながらその快感に声を荒げる。




それから直ぐに兄は達し、私も後を追うように絶頂を迎えた。




「はぁ…はぁ…」


荒い呼吸のまま私の隣に寝そべる兄は、
私の体を強く抱き締めてくれる。





いつもなら部屋を明るくしたままセックスをするのだが、
この日に限って電気を消すよう私は頼んでいた。



兄に顔向けできない…。


どんな顔をしたままセックスをしたらいいか分からなかったのだ。




「柚」


優しい声が直ぐに近くから聞こえてくる。


私は兄の胸板に顔を埋めたままギュッと抱きついた。




「どうした?そんな強く抱き付いて」



一瞬驚いたような表情を浮かべた兄だったが、
すぐ目を細め頭を撫でながら抱きしめ返す。




「ううん、お兄ちゃんにくっつきたかったから」




胸板に耳を当てれば心臓の鼓動が聞こえてくる。



トクントクンとゆっくりとしたリズムは、
まるで子守唄のような安心感をくれた。





「お兄ちゃん、好き…」



ゆっくり目を閉じて譫言のように呟くと、
私はそのまま深い眠りにつく。




そんな私を優しい眼差しで見下ろす兄は、

おやすみ。と額に優しく口付けをくれた。




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