• テキストサイズ

「新テニ×ハム太郎」理想のペアとハムちゃんズ

第1章 理想のペアとハムちゃんズ



 ある日、メンタルコーチの齋藤の指導により、理想のペアの心と心を通わせる特訓として、丸井と木手は港南区の東ヶ丘に来ていました。



 「最近、Uー17合宿所(アンダーセブンティーンがっしゅくじょ)から離れたところで特訓が多いですねぇ。それもあなたと」
 隣を歩いていた丸井に横目で見ながら言った木手です。



 「そりゃあ、ダブルス組んで高校生たちに挑んだから余計じゃね?」
 丸井は両手を頭の後ろに組み、風船ガムをぷくっと膨らませます。



 「こんなところに来たところで特訓になるとは思えませんがねぇ」



 「そうだな。帰る?」



 「帰りたいのはやまやまですが、このまま帰ると合宿所退去になりそうです」



 「そっかぁ…」



 「とりあえず、何か飲み物でも買いましょうか」



 「おー、ちょうどオレも喉が渇いていたところだったろい」

 丸井と木手が自動販売機を探していたところでした。道端で黄色いヘルメットをかぶった灰色と黒のハムスターがうつ伏せで倒れているところを発見します。



 「……生きているようですね」
 木手が人差し指で軽くハムスターに触れるとぴくっと動きました。
/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp