第3章 友達の香り
突然後ろから声がして振り返る
そこにはどこか気だるそうな男の子が立っていた
『わぁぁぁあ!!ごめんね!!!あれれ!?ここ私の席じゃなかったの!?ごめんね!!!』
うわーーー、席間違えた!?
やってしまったぁ、
私は急いで立ち上がり席をどく
『ホントごめんね!!」』
手を合わせて謝る
あれー、ここの席が私じゃないなら…
私の席どこぉぉお
キョロキョロ教室を見渡してみる
「席、あっちだよ」
男の子が指さす方を見ると私の居る真逆の席を指していた
『あっちか!って真逆!?』
思わず席順の書かれた紙を見返す
『あぁ!私、席順反対に見てた。だからかぁ。教えてくれてありがとう!助かった!えーっと、、』
この人の…
『名前は?なんていうの?』
人に名前聞いておいて自分で名乗らないのは変かな
まずは自分の紹介からだよね!
『えっと、私は愛奈!復見愛奈だよ!よろしくね!』
「やっぱり復見さんだったんだ。俺は心操人使、よろしく」
やっぱりって??どこかで会った事あったかなぁ。まさか·····知り合い!?