第6章 増えていく謎
でも、耐えられるかもしれないとふと真白は希望を見いだした。今は胸を触られている訳だが、初体験の時のようなビクビクしてどうしようも無いほどの快感は無い。どちらかというと、ゆったりした波のような気持ちよさが押し寄せてくるだけだ。
___だいじょうぶ、我慢すれば声も出ないし…たぶん、耐えられる…
真白は思い切り下唇を噛み締める。声を漏らさないように努めている訳だが、そんな真白を見て律はなぜか笑った。
「くちびる、切れちゃうよ」
長い指が自分の乳首を摘むのを、真白はスローモーションの様な映像で見ていた。あ、と思った瞬間、今までと質の違う快感が一気に身体に走る。
「えっ…、ぁ、あん!」
朦朧とした頭で、確かに気持ちいいことだけが分かる。律の指が、自分の胸を触る度にビクビクと身体がしなり、子宮が疼くのを止められない。真白の本能は、男を欲していた。
__やだやだ、またあんなおもいしたくない…!痛くて、怖くて、永遠に終わらないような……あんなこと、
しかし心は男を拒絶している。