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紙一重

第2章 いつもの通り




知られたくない過去。
そう問われれば直ぐに思い出せる黒歴史が、真白にはある。

咄嗟に、紙を握りしめ後ろに誰もいなかったか確認する。幸い、誰もみていないようだ。震える手で畳んで、鞄にしまう。

働かない頭。脳内にはどうしようどうしようどうしようどうしようとそれしか浮かばない。

背中を冷や汗が伝い、



(だれ、が…こんなこと、)



真白は嗚咽を必死に飲み込んだ。


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