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紙一重

第3章 最悪な出会い




!?!?!?!?



それを目にした途端、頭から冷水をかけられたように脳が冴えわたる。甘い気持ちが一瞬にして消え去り、真白の身体は無意識に後ずさる。両手が拘束されているのでバランスがとりにくいが、なんとか男に背を向けるように身体をひっくり返す。



(お願い外れてお願いお願い…っ!!!)



何度腕を動かしても手錠はビクともしない。段々と引っ張っていくうちに手首の痛みが増してズキズキと響く。恐らく真っ赤になっているだろう。

願いもむなしく手錠は外れも壊れもしない。乾いてきていた目元が再び涙で濡れ真白に絶望を突きつける。


ふと両手首が大きな手に覆われて動かせなくなる。痕がついているところを優しく撫でられて、ほんの少しの痛みで真白は眉根を寄せた。



「やめろ…痕ついてんじゃねぇか」
「じゃあ…じゃあ、外してください…っ」



声を震わせながらもきちんと自分の要求を口に出すことが出来た。なんでこんなに怯えている相手にこんなことができるのだろう…、真白は不思議でならなかった。



「それは無理。暴れんなって。抵抗する女を無理やりすんのも嫌いじゃねぇが…」



その後の言葉は聞こえなかった。
狭い真白の穴に男が無理やり硬いものをつきいれたから。

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