第3章 最悪な出会い
「むりですむりですむりです!!」
てんぱった真白の様子を見てまたふっと笑う。
「慣れてねーのか?」
「そ、そういうことじゃありません!恥ずかしいんです!なんで知らない人にお、おねだりなんか…」
「じゃあ服いらねーの?」
きょとんと首を少し傾けて聞いてくる。
…この人、本気で言ってる。
真白の中で葛藤が始まる。
…おねだりとかそんな黒歴史を増やすようなことしたくない…
そうだけどだってもう裸見せちゃってるんだし今更隠しても遅くない?
遅くないわ!!!ばかか!!!上半身はもう見られててとりかえし(?)がつかないけどまだ…まだ下半身は見えてない!!から、大丈夫(?)!
どうしよう…私が私と戦ってて答えが出ない。
「ほ、ほかに…」
「あ?」
「ほかに、その、ないんですか?」
「服を返す方法?」
「そうです!おねだり以外に!」
一縷の希望をもって聞く。
「ないな」
呆気なく希望は一刀両断された…。