第1章 幸せのかたち【伊黒小芭内】
ピクピク痙攣する身体に合わせて、豊満な胸も揺れる。
胸の飾りの片方を指先で、もう片方を口に含み愛撫した。
『ひ、あぁっ…』
胸の飾りだけでも気持ちが良いのか、甘い嬌声をあげる。
空いた手で口に含んだ胸の脇から腹部へ、そして下腹部から太ももへ指を滑らした。
愛撫している手と口を離し、椿姫を覗き込む。
「椿姫」
椿姫は欲情の炎を、瞳の奥に宿していた。
「もういいか?」
椿姫の手を自身の中心に持っていく。
大きくそそり立つそれを、椿姫は優しく撫でると微笑んだ。
『はい、ください』
俺は浴衣を脱ぎ捨て、椿姫の足の間に身体を滑り込ませた。
膝裏に手を置き、大きく足を広げる。
男根を蜜壺の入り口から蕾にかけて複数回往復する。
その刺激で椿姫の口から、小さな声が漏れる。
「入れるよ、椿姫」
俺はなるべく優しく声をかけた。
椿姫は頷くと、深呼吸をしてから微笑んだ。
男根をゆっくり蜜壺へ沈める。
あんなにほぐしたのに、蜜壺は驚くほどキツい。
『ん゛っ……は、ぁ……』
目に涙を浮かべ、浅い呼吸を繰り返す椿姫に
「深呼吸だ、椿姫」
動くのを止めて、椿姫頭を撫でた。
しばらくすると椿姫の呼吸は落ち着き、蜜壺の力が抜けたのか圧迫感がほんの少し薄れた。
俺は、椿姫に口付けをし、舌を絡めつつ男根を蜜壺へ押し進める。
『んっ…ん゛っ……』
男根が全て蜜壺へ収まると、唇を離し椿姫へ微笑む。
「よく頑張ったな、椿姫。全部入った」
それを聞いた椿姫は涙を浮かべながら、微笑んだ。
『やっと…やっと、ひとつになれたんですね』
「あぁ」
しばらく身体を合わせ口付けをしていたが、椿姫が
『もう動いて良いですよ、小芭内さん』
と頬を撫でた。
「…あぁ、痛かったら言うんだ」
『はい、小芭内さん。…愛してます、小芭内さん』
その言葉に俺の理性は崩壊しそうになるが、ゆっくり男根を動かす。
肌がぶつかる音、お互いの呼吸音、蜜壺から溢れ出る愛液の粘着質な音が少しずつ大きく聞こえる。