第1章 幸せのかたち【伊黒小芭内】
「椿姫」
俺の声に椿姫はゆっくりと目を開いた。
少し視線を彷徨わせ、俺を見つけると優しく微笑んだ。
汗で頬に張り付いた髪の毛を避けてやると、椿姫は俺の手にそれを重ねた。
『小芭内さん…』
「…もう少し身体を慣らさないと、俺のは入らない。どうする?続けるか、止めるか」
それを聞いた椿姫は、ゆっくり首を振り口を開いた。
『最後まで、小芭内さんをください』
潤んだ瞳で見返してきた。
「わかった」
俺は椿姫の口づけをした。
そして、蜜壺にゆっくり指を入れた。
『ん゛っ…』
椿姫の苦しそうなくぐもった声と、蜜壺は愛液でくちゅりと粘着質な音を立てているが、指1本でも驚くほど狭い。
「椿姫、ゆっくり深呼吸だ」
俺は口を離し、椿姫の目を覗く。
潤んだ瞳を揺らし、息を吸った。
「…そうだ、上手い」
『んっ…あ…っ』
蜜壺をゆっくり撫でるようにほぐす。
時折、蕾を優しく親指でなぞると、椿姫の身体がビクビク震え、甘い声が部屋に響く。
『ひ…ぁっ…あぁっ…んんっ…は、ぁ…』
蜜壺から愛液が溢れるように、止めどなく溢れてくる。
蕾から親指を離し、指を蜜壺に2本ゆっくり入れると、中でバラバラに動かす。
最初はキツかった蜜壺は俺の指を2本咥え込み、中が痙攣するかのようにうねり始めた。
それに比例するかのように、椿姫の甘い嬌声は少しずつ大きくなり、身体の震えも大きくなる。
『あっ…あぁんっ…ああっ……』
離していた親指を蕾に触れるように、優しく撫でながら蜜壺に入れた2本の指をバラバラに動かす。
その刺激が気持ちが良いのか椿姫は腰をほんの少し浮かせると、ビクビクと痙攣した。
『ひぁぁぁ…っ!〜〜〜〜〜っ!!』
その後、大きく背中を仰け反るとガクガクと腰を揺らし、椿姫はイった。
「椿姫、よく頑張ったな」
時折、ピクピク身体を痙攣させている椿姫の頭を撫で、唇に触れるだけの口付けをした。
『あ…っ…はぁ……んんっ…はぁ…』
その後も、蜜壺に入れる指を2本から3本に増やし、数回イかせた。
椿姫は息も絶え絶えになりながら、腰を揺らし、豊満な胸を揺らし快楽の海に身を投げていた。