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【鬼滅の刃】雪夜の花【短・中編集】

第5章 蛇神さまに嫁入りします【伊黒小芭内】



わたしは蛇神さまに組み敷かれ、着ていた白無垢を半分ほど脱がされ、乱れている。

 『え…あ、の…?』

わたしは戸惑いつつ、蛇神さまを見る。
蛇神さまは

 「祝言を挙げた。身体を重ねるのは問題ないはずだ」

と、さらりと澄ました顔でそう言った。
そう言うと何事もなかったように白無垢の帯に手を伸ばし、するりと帯を解く。

 『あっ…待ってっ…!』

わたしは足掻くかのように合わせを手で押さえる。

 『でも…っ!』

でも!だって!をあわあわと繰り返すと、蛇神さまは口づけをしてきた。

 『っ!?』

わたしは驚きで唇を開くと、そこにぬるりと舌が入ってきたと思うと、わたしの舌にそれを絡めてきた。

 『んっ…ふ、ぅ…』

上顎を舌先でなぞられ、舌を絡め、舌先をちゅぅっと吸う。
その刺激に身体が震え、力が抜け始めた。
それを逃すまいと、蛇神さまは合わせを左右に開く。
ひやりとした空気が露出した肌に触れると、肌がぞわりと粟立つ。

 『ふ…ぁ、あっ…は、ぁ…はぁ…』

そこでやっと口を離した。
わたしは荒くなった息を整えつつ、蛇神さまを睨む。
それを見た蛇神さまはふっと笑い

 「…嫌々言っても身体はどうだろうな?椿姫」

そう言うと、蛇神さまは唇をぺろりと舐めた。

 『っ〜〜!?』

組み敷かれているせいで身動きがほぼ取れず、両手で合わせを掴み、足の上に蛇神さまが座っているため、どうやっても動けなかった。
蛇神さまはわたしの両手を頭の上に押さえると、合わせを左右に大きく開く。

 『ひゃっ!?』

わたしの上半身を見た蛇神さまは少し驚いたような表情を浮かべると、

 「ほう…これは…」

そう言うとその手を頬に伸ばし、頬を撫でてから首筋に下がり、そして胸に下がる。

 『っ!?だ、だめっ!』

わたしは固定された腕を取ろうとするも、力の差があり抜けそうもない。
身体をよじらせていると、

 「誘っているのか?椿姫」

蛇神さまは目を細めると、胸の飾りを撫でた。

 『さそっ!?きゃっ!?や、め…っ』

わたしの身体はぴくりとはねる。

 「ほう…これだけでこの反応か…随分と感度がいいようだ」

蛇神さまはぺろりと唇を舐める。
その表情は、どこか熱を帯びているように見えた。

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