第16章 無人島性活を始めましょう♡ ❄︎【炭治郎・無一郎】
『ん…』
意識が浮上し、重い瞼をゆっくり開ける。
何度か瞬きを繰り返すと、ぼんやりした視界がどんどんクリアになる。
喉の渇きを覚え、身体を動かそうとすると身体中が鉛のように重く、腰がズキズキと痛み動くのを止めた。
『いっ…』
微かな声が洞窟内に響き、それが聞こえたのか炭治郎くんと無一郎くんが洞窟内に入ってきた。
「椿姫?起きたのか?」
炭治郎くんはそう言いながら、わたしのところに顔を出すと優しく笑い
「あぁ、起きたんだな」
「椿姫、水持ってきたから先に飲みなよ」
その後に顔を出した無一郎くんは、木で作ったコップを差し出してきた。
『あ…りがと…』
わたしの声は思いの外、掠れていて情事を嫌でも思い出させるには十分だった。
ふたりはわたしの近くに座り、
「声掠れてるな。無理をさせてすまない」
「きょうはゆっくりするといいよ。ただ、身体気持ち悪いだからあから、身体を拭けるように桶とタオル持ってくるね」
と、ふたりはわたしを甘やかすようにそう言った。
わたしは何が何だかよく分からない中、ふたりは楽しそうに話し始めた。
それはこれからの事で、救助を待つのをやめてここで3人で暮らそうというものだった。
ここで数日過ごして、住めないこともないことが分かったからと無一郎くんが笑った。
『え…わたしたちを探してる人もいるよね…?』
「でも、俺たちはここで暮らしたいって思ったんだ。それは椿姫、君も一緒に、という前提だ」
と、炭治郎くんも笑った。
「椿姫は乗り気じゃないよね。女の子だから、僕たちにはない生理もくるよね。大丈夫だよ、生理のことを気にする必要もなくなるんだから」
『え…?』
「俺と無一郎と一緒に暮らすには椿姫が必要って言ったよな?それは子孫繁栄に必要なだけじゃない。俺たちは椿姫が好きだから一緒に暮らしたいんだ」
「それに昨日だって一晩中、僕たちとセックスして、椿姫の子宮内にたくさん出したんだ。僕か炭治郎の子どもが出来ててもおかしくないよね」
炭治郎くんと無一郎くんは笑った。
わたしは震える身体を抱きしめながら、
『救助が来なかったら、このまま住み続けるよ』
と、ふたりの顔を交互に見てそう告げた。
❄︎