第16章 無人島性活を始めましょう♡ ❄︎【炭治郎・無一郎】
あれから数日が経ったある日のこと。
まだ救助が来る気配はない。
「湧き水のあるところ、それなりに広いよね。あそこの中を探索しようと思うんだけど、どう思う?」
簡易な朝食を済ませると時透くんがそう言った。
それに俺と雪柳さんは顔を合わせると、俺は疑問を口にした。
「え?どういうこと?」
「簡単なことなんだけど…あの湧き水…どこから湧き出てるか気にならない?さほど大きくないのにどんなに使っても減らないし、煮沸しなくてもお腹壊さないし。疑問に思うでしょ?流石に」
『…たしかに』
時透くんが言うことは一理ある。
たしかにそのまま飲んでもお腹を壊したこともない、身体を洗うことや服を洗ったりとそれなりに湧き水を使っているのに減る気配がない。
疑問に思うことがないかと言えばそうではないことを理解していた。
「探索に行くなら、誰が行くか決めないとだな」
「椿姫に行かせられるわけないから、僕と炭治郎でいいでしょ。ここ数日で過ごす中で、危険な生き物は居なかったんだし」
そんなこんなで湧き水の湧く小さな湖の中へ潜ることが決まった。
『…大丈夫?無理はしないでね…』
湧き水に潜る前に雪柳さんはそう言った。
「大丈夫だよ、俺たちも危険だと判断したらすぐに戻ってくるよ」
俺は雪柳さんを安心させようと、笑顔でそう言った。
「そうだよ、椿姫。椿姫も食べ物を軽く集めたら洞窟に戻っていてね」
時透くんは雪柳さんの頭を撫でてから、湧き水に飛び込んだ。
「じゃぁ行ってきます」
『うん、いってらっしゃい』
俺はそう言うと、時透くんの後に続くように湧き水に飛び込んだ。
❄︎