第15章 しあわせのクローバー【嘴平伊之助】
あれから数時間、カーテンの隙間から光が漏れ出てきているのを見る限り、朝になったようだった。
椿姫はベッドの上でぐったりとしつつも、肌は薄紅色に染まり、汗や互いの体液、そして紅く咲いた花びらが身体中に散らばっている。
今日も今日とて、朝まで抱き潰したことを一眼見ればわかる惨状だった。
シーツは汗や体液でドロドロに汚れているし、椿姫の膣内からは愛液や精液が溢れ出し、尻や太ももを汚している。
汗や涙で張り付いた髪の毛を避けてやると、目元が薄っすらと赤くなっていて、情事中に生理的な涙だとしても泣いていたことがわかる。
俺は温かいお湯で絞ったタオルで椿姫の顔や身体を拭き、椿姫を抱き上げると一度ソファに移動させてから、簡単な服を着せてから寝かす。
汚れたシーツを外し、新しいシーツをベッドにかけ直すと椿姫を抱き上げベッドに寝かす。
椿姫はすやすやと幸せそうな表情を浮かべながら、丸まるようにして寝始めた。
俺は椿姫の頭を撫でて、デコにキスしてからシャワーを浴びようと部屋を出た。
「…ふー…」
今日も椿姫に無理をさせたなぁと思いつつも、椿姫の姿を見ると抑えが効かず朝まで抱き潰してしまう。
最近、避妊せずにしていることもあり、いつ出来てもおかしくないほど、椿姫の膣内に欲を吐き出している。
そろそろ付き合った記念日が近い、そう思うと前々から計画していたものを取りに行かなくては、そう思うと同時に頭から熱めのシャワーのお湯を浴びた。
シャワーを浴びてタオルで頭を拭きながら部屋に戻ると、椿姫はほとんど身じろぎをすることなくすやすやと寝ていた。
俺はそれを横目にドライヤーを手に取り、脱衣所に戻りドライヤーで髪の毛を乾かす。
髪の毛を乾かし終えると、椿姫の隣に入ると椿姫は擦り寄ってきて嬉しそうな表情を浮かべた。
「…おやすみ」
俺は椿姫を抱き寄せ、椿姫のデコにキスをしてから瞼を閉じたのだった。
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