• テキストサイズ

【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】

第2章 甘いお菓子は私を満たしていく【小学生編】


『えっと……つまりは手を繋いでいた場面を見て付き合ったと勘違いしてたってこと?』

手はガッチリと繋ぎながら、まだひっくひっくと嗚咽の声を漏らす二人に確認する。

「だって、だって#れいか#いつも教室にいなかったら裏庭で告られてんじゃんか」
「いつもは手なんか繋いでないのに……ぐすっ」

涙目で必死に訴えてくる二人に、#れいか#はあはは……と苦笑い。
登下校、いつも一緒に三人はいつも誰かいなかったらその人のクラスに行ったりすることが多い。下校時間は同じものの、時間が長くなってしまったり、先生に呼ばれたり色々とあるからだ。絶対に意地でも#れいか#と帰るという謎のプライドがある二人はいつものように教室に向かったのだがれいかはもう帰ったと同級生から教えてもらい、そこで二人は確信する。#れいか#はほとんど毎日告白されている為、放課後教室にいなかったら中庭や別の場所で告白されていることが多いのだ。
中でも中庭が多いため、二人は中庭に探しに行ったところ、いつもは普通にいる#れいか#が他の男の子と手を握り合っている。
そんなのお付き合いの返事オーケイと言うのと同じではないかと思考を繰り返し、即座に頭をフルに使った孤爪は現実を受け止められなくて涙を流してしまったという。黒尾は千葉がそんな素振りを見たことがなかったのか、初耳だったらしいが、女子にあんなにモテている千葉なら、もしかして#れいか#が取られてしまうのではないかと怖くなってしまい泣いてしまったらしい。

『ただ友達になっただけだよ……そんな泣くことじゃないでしょ……』

溜息のように吐き出す#れいか#の言葉に二人は涙を引っ込ませ反論する。

「だって、#れいか#はオレのだし……」
「研磨!違うだろ!」
「違うくないし……」
「嘘付くな!」
「嘘じゃない……」

『こら。喧嘩しないの』

少しの言い合いが発生し、#れいか#の一言で二人は黙り込む。

『たっく……。今日はバレーするんじゃないの?』

「そうだ!忘れてた!研磨、家帰ったらいつもの場所な!」
「え、やるの……」
「当たり前だろ!」

『ふふ、じゃあそれでいい?研磨もゲームしたいなら持ってきたらいいよ。一緒にしよ?私も持っていくから』
「……分かった。じゃあまた後でね」
『うん。また後で』
/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp