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【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】

第2章 甘いお菓子は私を満たしていく【小学生編】


そう千葉の手を握り微笑むと、千葉の顔は赤く染まる。

「優雅でいいよ……!よろしくね、#れいか#ちゃん」

そうお互いに微笑むと、何処からか「あーー!!!」と聞き覚えのある声が聞こえ、#れいか#は後ろを向いた。

「なっ、なんで手繋いでるんだよ!ていうかお前千葉⁉付き合ってんの⁉」

何故か泣きそうになりながらパニックになりながら騒ぐ黒尾の後ろから頭だけ覗いている孤爪は唇を噛み締めて既にボロボロ泣いている。

「えっ、黒尾?」

同学年の友達がこれほどまで取り乱す姿を始めてみたのだろう、彼は非常に困惑している。

『えぇっと……何もないから大丈夫だよ。じゃあ私帰るから!じゃあね優雅!』
「あっ、うっ、うんっ……!」

手を振り、笑顔で初めて彼女と挨拶ができたことに喜ぶ千葉は慌てて自分も振り返した。
走っていく姿も、髪が風で揺れている姿も、全て好きだと思えた。

『クロ、研磨。――っわ!』

二人の元に駆け寄る#れいか#は、クロ達の元に着いた途端、孤爪が真正面からキツく抱き締める。重さと衝撃で尻餅を着いてしまう。
脇の下に手を回され、クロも後ろから全体に抱き締める。

『どうし――』
「あの人っ……、誰なの?……ぐすっ、付き合ってるの?」

顔を胸に埋めたまま問いかける弧爪。胸元が濡れているのを感じ、泣いているのだと分かった。#れいか#が口を開ける寸前、黒尾が大きな声で言う。

「俺は嫌だ!そんなの嫌だ‼」

遂にボロボロと大きな涙を次々に溢れ出す黒尾に#れいか#は声をかける。

『なんか勘違いしてるみたいだけど、付き合ってないからね?』

ポンポンと孤爪の背中を優しく触れながら、困ったように言う。
そんな#れいか#の言葉に、二人はえっ、と声をもらす。
固まる二人に、#れいか#は声をかける。

『取り敢えず、帰りながら話そっか』

そう黒尾と孤爪に目を配る。二人はゆっくりと頷き、#れいか#に腕を伸ばした。そんな二人に#れいか#はやれやれと自分の手と重ねた。
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