【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】
第11章 私がこの世に産み落とされた日
『……っはは、なにしてんのクロ』
「いや、よくよく考えたら好きな人の前に裸見せられないなって」
「女子じゃん」
「……いいか?#れいか#。俺が完璧な肉体を得たら堂々と見せびらかすから。まだ俺の理想じゃないんだ」
「……クロ、俺に喧嘩売ってんの」
「おーっと。筋肉つかないからって八つ当たりは他所でやってくれ」
頭を抑えながらドヤ顔で孤爪に少しの煽る黒尾を孤爪は睨む。
「……#れいか#は、筋肉あった方がいい?」
寂しそうに#れいか#に聞く孤爪。#れいか#はうーん、と口に人差し指を置いて考える姿勢をとる。
『どう……だろ。特にタイプとかないし。まぁあってもなくても、クロはクロでかっこいいし、研磨は研磨でかっこいいよ』
微笑みながら言えば、黒尾は#れいか#に抱きつこうとするが孤爪が先に#れいか#を抱き締める。
「だよね。筋肉なんていらないよね」
「いや都合よく聞き取るなよ」
「だってさクロ。残念だね」
「なんかお前今日、やけにムカつくな?」
こめかみに皺がよる黒尾だが、バスタオルで上半身も隠しているせいか自然と怖くない。
『取り敢えず研磨はお風呂に入ってきなよ。私もう上がっとくね』
「じゃあ俺もお先に。タオルここにあるから」
「分かった」
二人は階段をのぼり、黒尾の部屋に着く。#れいか#はランドセルから冬休みの宿題を取りだし一度も手を止めることなく解答欄や文字を埋めていく。因みに#れいか#のパジャマ服は黒尾のお古パジャマ服でやはり大きい為一、二周り大きい。袖をまくるが、直ぐに元に戻るので#れいか#はそのまま取り込んだ。
黒尾も同じように机に向き合い冬休みの課題を進める。だが黒尾は頭がいいのであまり困ることは無いみたいだ。
会話をしながら、#れいか#と黒尾は課題を進めていく。そんな途中、孤爪が帰ってき、二人とも手を止め、また三人で会話を再開した。
『そう言えば、クロは来年受験生でしょ?どこ受けるの?』
「高校は一応決めてて音駒ってところに通おうとしてんの」
『へぇ〜、音駒…ね』
「知ってんの?」
『まぁね。稀に聞くの』
「ふーん。そういやもうすぐ新年じゃん。それに来年は受験生……勉強やだ……」
『まだ頭はいいんでしょう?』
「頭"は"って何だよ。まぁ……な。バレーも勉強も両立でホント辛い。癒さして〜」
