【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】
第2章 甘いお菓子は私を満たしていく【小学生編】
隣にいる二人と目を合わし優しく微笑みいつも通りの挨拶を済ませる。
この光景は三年前からお馴染みだった。#れいか#が低学年の頃、三人は近くの公園で出会い、一緒に遊んでから交流を深めていった。今ではこうして手を繋いで登校をする仲だ。
二人の家に入らせていただくことも多く、お泊り会もよくしていたという。
だが二人共#れいか#の家には一度も上がったことがない。気になってはいるが、#れいか#は中々教えてくれなかった。
好奇心旺盛な時期の二人は沢山質問を繰り返したが、#れいか#がうまく話をハブらかしたので何とか教えないで済んだのだ。
「ねぇ#れいか#、今度また家に来てゲームしようよ」
「俺もしたい!次こそゲームに勝つ!」
「クロ下手くそだしヤダ……」
「なんだと⁉」
孤爪にハッキリ言われショックを受けるクロ…黒尾鉄朗は#れいか#に話をしかける。
「だったら#れいか#とするし!な、#れいか#!」
「無理、#れいか#はオレとするから」
「独り占めは駄目だぞ研磨!前から約束してるだろ!」
「でもクロいっつも破ってる……」
「あーもう‼」
完全論破されたのか、クロはうなだれる。そんな二人を見て#れいか#はクスッと声をもらし、小さく可憐な口が開かれた。
『ゲームはいつでもできるでしょ?そんなことで喧嘩しないの』
「……うん……」
「……分かった。でも俺ゲームよりバレーしたい。なぁ研磨、放課後バレーの練習しようぜ!」
「えぇ……ヤダ……今日は#れいか#と遊びたいし……」
「ゲームはいつでもできるって#れいか#言ってるだろ!今日はバレーやるの!#れいか#もやるよな⁉」
握っている手をギュッと握られ、#れいか#は眉を下げ苦笑いする。バレー、は二人が入っている学校のクラブだ。研磨……名前を孤爪研磨と黒尾は小学生高学年の為、学校で決められたクラブに所属している。その入っているクラブがバレーなのだ。#れいか#は小学生四年生のため、クラブに入るのは一年後。年対応されていない容姿と性格には誰しもが驚いていた。
黒尾がバレー好きなのは百も承知だ。