• テキストサイズ

【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】

第2章 甘いお菓子は私を満たしていく【小学生編】


暗く霧が濃い空気の中、一軒家がズラリと建て並んで、その間にある車が一台入りそうな広さの中、ある少女は赤いランドセルを背負いながら歩く。
その姿はまるで人形が神から生を頂いた様に美しかった。
彼女が歩き、その道その瞬間一つ一つが神秘的で夢か現実か区別できなくなるくらい、彼女が放しているオーラと容姿は普通のものではなかった。
彼女の容姿は整い過ぎていて、それはもう目が眩むくらい。

風がふわりと彼女の髪を靡かせる。それは風が泳いでいるようで、まるで風も彼女の愛しているかのごとく、優しく肌に触れた。

ふわふわと蝶が舞っているように中心から毛先迄にかけたウェーブの髪。
一つ一つ光り輝く色素の薄い茶色は揺れるたびに艶が目立つ。
肌は白く透き通り、頬にはふわりと血色のあるピンクが仄かに浮かび、瞳は閉じるごとに珍しい紫色が長い睫毛と左右に映し出される。
人形のように、大きくて丸い瞳はキラキラと輝いていて、その先は確かに闇のように暗い。今は閉じているぷるぷると、さぞかし柔らかそうな小さな唇は、艶も引き出されている紅色が添えられてあった。
全体的に、アジア人の顔というには難しく、欧米人にも近いと捉えられる美しい顔。
すべての一つ一つが彼女の美しさと儚さを引き立てる。

少女が瞬きを一つすると、長い道路を抜ける。
先程の暗い空気はなくなり、霧もなく、太陽が眩しいほどに輝き、少女は薄いピンクのスカートを揺らす。
暫く歩き、同じ学校の高学年や近い学年の子等から、熱い目を沢山貰う。
そんな時、誰かが後ろから声をかけた。

「おはよう、#れいか#!」
黒尾鉄朗(小6)

少し特殊な黒髪に、歯を見せニコッと笑う一人の男の子に続き、後ろからまた一人黒髪のサラサラとした髪を揺らしながら男の子は息を整えながら少女……否、#れいか#の前で止まる。

「急に走らないでよクロ……#れいか#、おはよう」
孤爪研磨(小5)


一つ文句をこぼした男の子は、#れいか#の姿を目で捉え、優しく微笑み、少し頬を赤らめれば#れいか#の左手と自分の右手を取り手を繋ぎ始めた。
その光景を見た、髪型が特殊の男の子は続けて#れいか#の反対の手を自分の手と繋がせる。

『おはようクロ、研磨』
松坂#れいか#(小4)
/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp